マホ用VRゴーグルの視力補正

安価なVRゴーグルはレンズの位置を前後して、ピント調節できるようになっていますが、この調節幅は、きわめて少なく、メガネをかけるような視力異常の補正には利用できないことがわかりました。

たとえば、VR_SHINECON_3D_HS の場合は、調節幅は0.15D 程度しかないと思われます。

■ゴーグルの諸元

スマホからレンズ a 42mm - 52mm
レンズから角膜 d 30mm - 20mm
角膜から網膜 24mm (正常)
       27?mm (軸性近視)

レンズの焦点距離 Fl 40
眼の焦点距離   Fi 24

■合成の焦点距離のdによる近似計算

合成レンズのジオプターは

 d      0.03     0.02
ーーーー  =  ----ー から  ----
Fl+Fi     0.04+0.024   0.04+0.024

        0.03     0.02
      =  ----ー から  ----
        0.064    0.064

      = 0.468  から 0.3125
∴ 調節幅は  0.155D

スマホのGalaxy専用ではありますが、GearVRは有効な視力調整ができました。(0-9D程度)

これは、スマホ面と眼の間の距離が可変なっています。(つまり、レンズ位置は固定で、スマホ面が遠くに移動する方式)

★この方式の一般のスマホ用VRゴーグルをご存知の方は、情報提供いただけると助かります

 

<参考情報>

メガネの理論
http://fnorio.com/00650glasses1/glasses1.htm

光と視覚 (1)
http://www.twmu.ac.jp/Basic/physics/l-phys-c-7.pdf

主点
http://www.lensya.co.jp/009/index.php/%E5%BE%8C%E5%81%B4%E4%B8%BB%E7%82%B9

光の屈折の法則
http://www.wakariyasui.sakura.ne.jp/p/wave/kouha/hikarikussetu.html